―研修所２０周年を迎えて―

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐々木　稔

　神の恵みに支えられて研修所が20年目を迎えることができて感謝しています。 20年というのは人が生まれてから成人になるまでの期間であることを覚えると、研修所の歴史も決して短くないと言えるでしょう。
　私か研修所に参加したのは開所して１年後か１年半後でした。また南浦和教会に赴任した時には、研修所での授業を１年間休ませていただいたこともありました。
　研修所は教職養成、教師の相互研修、レイマンの教育の３つを目的として始まりました。これまでに10名近くの方が研修所を経て各地で伝道、牧会に励んでいる姿を見ることは喜びです。また、教師たちが研修所の授業に参加して益を受けているのを聞くことも喜びです。また信徒の方々が研修所の授業に出て、信仰の確信を深めているのを知ることも喜びです。
　また、それらの３つの目的と共に研修所の出版事業によって広く益を与えていることも忘れてはならないでしょう。研修所の夜間講座を通しての大きな恵みもあります。研修所がいろいろな仕方で用いられてきたことを思います。
　正科生の長石肇君が卒業してしまうと正科生がいなくなるので授業の持ちかたなども考えねばと皆で話し合っておりましたが、坂本紀夫兄が与えられて勉学を開始したことは感謝でした。さらに研修所で学ぶ人が起こされれば幸いです。
　20年の歴史を刻みつつある研修所が、これからも５年、10年、20年と歩んでいけるようにお祈りしたいと思います。