聖餐式修正式文
（趣旨：新来者にもわかりやすい文章にする）
聖餐式を行います。
１． 聖餐制定の御言葉
マタイによる福音書２６章２６節から２９節
「一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」。また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。言っておくが、わたしの父の国であなたがたと共に新たに飲むその日まで、今後ぶどうの実から作ったものを飲むことは決してあるまい。」
マルコによる福音書１４章２２節から２５節
「 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝の祈りを唱えて、彼らにお渡しになった。彼らは皆その杯から飲んだ。そして、イエスは言われた。「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。 はっきり言っておく。神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」
コリントの信徒への手紙一１１章２３節から２９節
「わたしがあなたがたに伝えたことは、わたし自身、主から受けたものです。すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを裂き、「これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。
また、食事の後で、杯も同じようにして、「この杯は、わたしの血によって立てられる新しい契約である。飲む度に、わたしの記念としてこのように行いなさい」と言われました。だから、あなたがたは、このパンを食べこの杯を飲むごとに、主が来られるときまで、主の死を告げ知らせるのです。従って、ふさわしくないままで主のパンを食べたり、その杯を飲んだりする者は、主の体と血に対して罪を犯すことになります。だれでも、自分をよく確かめたうえで、そのパンを食べ、その杯から飲むべきです。主の体のことをわきまえずに飲み食いする者は、自分自身に対する裁きを飲み食いしているのです。」
２． 聖餐式の意味を教える式辞
愛する兄弟姉妹。今、わたしたちは、聖餐式にあずかろうとしています。聖餐式は、罪の赦しの恵みを表すもので、主イエス・キリスト御自身が、十字架にかけられる前の夜、弟子たちと最後の食事をしたときに、定めてくださいました。
パンを裂き、ぶどう酒を注ぐことによって、わたしたちの罪の赦しのため、主の体が十字架上で裂かれ、血が流されたことを意味します。
それゆえ、信仰をもって、聖餐式にあずかる者は、罪の赦しをはじめ救いのあらゆる恵みを保証されます。また、聖霊の働きにより、キリストとの結びつきを強くされ、信仰の命が豊かに養われ、救いの喜びが満ちあふれます。
さらに、聖餐式にあずかる人は、死から復活した主イエスがこの地上に再び来られる日に、栄光に輝く神の国に入れられることを確信し、日ごとの歩みに励みます。
そこで、聖餐式にあずかる人は、神の御前に自らの罪を認めて悔い改め、真心から神を信仰する心を新たにします。
また、キリストをかしらとする教会の一員であることを覚え、信仰を同じくする兄弟姉妹の交流を大切にし、主にある兄弟姉妹を愛し、教会の一致と平和を守って歩みます。
こうして、主は、聖餐式を通し、十字架の死と復活によるすべての祝福を教会に満たし、永遠の生命の道を喜びの中に歩ませてくださいます。
３．聖餐式への招きの言葉
愛する兄弟姉妹。主イエス・キリストは、「わたしが命のパンである。わたしのもとに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は決して渇くことがない。父がわたしにお与えになる人は皆、わたしのところに来る。わたしのもとに来る人を、わたしは決して追い出さない。」と招いておられます。
すなわち、主イエスを神の永遠の御子にして人類のただひとりの尊い救い主と信じ、洗礼を受け、聖霊が与えてくださるいろいろな恵みに謙遜に従い、キリストのしもべとして生きることを公に表明している人は、すべてこの聖餐に招かれています。
日本キリスト改革派教会の他の教会の会員であっても、また、他教派の教会の会員であっても、同じ告白をして、洗礼を受けている信者の方は、主にある兄弟姉妹ですから、わたしたちと共にこの聖餐式に参加されますようにお勧めいたします。
しかし、まだ、信仰を公に告白していない方々や、まだ、洗礼を受けていない方々は、聖餐式にあずかることができませんので、パンとぶどう酒をお取にならにようにお願いいたします。主が、そのような方々を信仰告白と洗礼に導き、この祝福豊かな聖餐式に加わる日を１日も早くお与えくださるように、お祈りいたします。
なお、倍餐停止あるいは除名の戒規にある人も聖餐式にあずかることができません。どうか、主が、そのような人を悔い改めに導き、この豊かな恵みに再びあずかれるようにお祈りします。
４．パンとぶどう酒をきよく用いるためのお祈りをします。
恵み深い天の父なる神よ、
わたしたちのため、御子イエス・キリストが十字架で、身代わりとなり、救いの道を開いてくださり、心から感謝いたします。わたしたちの救いのための主イエスの苦しみと死を深く覚えさせてください。
今、あなたが、このパンとぶどう酒を豊かに祝福し、わたしたちの霊的な食べもの、霊的な飲みものとしてきよく用いてください。
わたしたちが、主の肉と血を受けることにより、罪の赦しと永遠の生命を恵みとして与えられていることを喜び、確信させてください。また、共に聖餐式にあずかる兄弟姉妹たちと、キリストにあって一つであることを覚え、これからも、聖霊の導きにより、信仰を同じくする兄弟姉妹の交流をますます豊かにさせてください。
主イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。
５．配餐
パンの配餐をいたします。
（パンを取って、裂き、次のように言って分配する）
わたしたちの主イエスは、渡される夜、パンを取り、感謝してこれを裂き、わたしが、今イエスの名によってこのパンをあなたがたに与えるように、その弟子たちに与えて言われました。
「取って食べなさい。これは、あなたがたのために裂かれたわたしのからだである。わたしを記念するため、このように行いなさい。」
（配餐者に渡す）
（パンのお漏れになった方、いらしゃらないでしょうか）
ぶどう酒の配餐をいたします。
（杯を取り、次のように言って、分配する）
わたしたちの救い主は、同じように杯を取り、感謝して、今イエスの名によって与えるように、杯を弟子たちに与えて言われました。
「この杯は、罪のゆるしを得させるように、多くの人のために流すわたしの血で立てられた、新しい契約である。みな、この杯から飲みなさい。」
（配餐者に渡す）
（ぶどうしゅのお漏れになった方、いらしゃらないでしょうか）
６．感謝のお祈りをいたします。
（Ａ）
恵み深い父なる神よ、
わたしたちを祝福豊かなパンとぶどう酒の聖餐にあずからせてくださり、心から感謝いたします。わたしたちは、救われたとはいえ、なお、罪を犯します。でも、あなたは、いつも、わたしたちの罪をキリストのゆえに赦し、あなたとのまじわりに喜びをもって歩ませてくださることを感謝いたします。
どうか、聖餐式を通して、わたしたちを霊的に強め、あなたの御栄を表す人生を日々歩ませてください。
主・イエス・キリストの御名により、お祈りいたします。アーメン
（Ｂ）
いつくしみ深い天の父なる神よ、
あなたの憐れみにより、聖餐にあずかり、パンとぶどう酒を受けることができ、感謝いたします。
また、聖餐式を通し、主イエス・キリストによる罪の赦しと永遠の生命より成る救いを確信させてくだり、感謝いたします。
どうか、この聖餐の恵みに生かされ、真理の柱なる教会を建て、福音を人々に伝え、キリストがこの地上に再び来られることによる神の国と救いの完成を喜びとして、よい人生を歩ませてください。
主・イエス・キリストの御名により、お祈りいたします。アーメン