聖書における賜物―特に教会を建てていく賜物
南浦和教会１日修養会講演
序．年報 ３２頁 ９９１年度計画 ２ 教育・育成・交わり、関係（１）
１．聖書における賜物 非常に広い意味があるのでグループに分けて整理
（１）自然の恵み、地の産物 甲命記 ３３：１３～１６
（２）この世の種々の楽しみ一般 コヘレトの言葉 ３：１３
（３）救いに関ずるもののすべて
救いの賜物 ヘブライ ６：１
救い主イエヌッキリストご自身 ヨハネ ３：１６
永遠のいのち ローマ ６：２３
（３）教会を建てていく賜物
・初代教会だけの一時的賜物
直接啓示としての預言 いやし 悪霊追い出し 霊を見分ける賜物
奇跡を行う賜物など
・いつの時代にもある豊かな賜物
み言葉の説き明かし 教会を治める賜物 慈善の賜物 財を惜しみなく献げる賜物 他の人に愛をもって仕える賜物 色々な仕方で教会に仕える賜物、その他教会を建て、前進させ、発展させていくための多種多様な豊かなあらゆる賜物
２．教会を建てていく賜物が語られている代表昨な個所 ３ケ所
（１）ローマ １２：６～８ ７つの賜物
「預言」 み言葉に関する賜物一一般
「奉仕」 み言葉以外の賜物一般
「教える者」 み言葉を教えとして語る人
「勧めをする者」 み言葉を勧め即ち励ましとして語る人
「寄付をする者」 多くの財を気前よく献げる賜物をもった人
「指導する者」 治める人
「慈善をする者」 貧しい人々や病の人々を愛をもって配慮できる賜物の人
特色 最初の２つは賜物そのもの 才後の５つは賜物を行使する人
（２）第一コリント １２章～１４章
①１２：８～１０ ９つの賜物
「知恵の言葉」 使徒たちが直接啓示を語ること
「知識の言葉」 み言葉を説き明かす賜物
「信仰」 奇跡を行える特別な信仰
「いやしの賜物」 奇跡によって人をいやす賜物
「力あるわざ」 種々の奇跡を行う賜物
「預言」 初代教会にいた預言者たちが聖霊の働きを受けて語ること
「霊を見わける力」 聖霊の働きか、あるいは、そうでないかを識別する賜物
「異言の賜物」 神秘的な言葉を語る賜物
「異言を解く賜物」神秘的な言葉を解釈する陽物
特色「知識の言葉」以外は皆初代教会だけの賜物
②１２：２８～３０ ８つの賜物
「使徒」 教会の土台を築く人
「預言者」新約時代の預言者のことで、折々に聖霊の働きを受けて神のみこころを語った。
「教師」神のみ言葉を教える人
「力あるわざを行う者」 奇跡を行う人
「いやしの賜物を物者」 いやしができる人
「補助者」 “助ける人”の意味。貧しい人や病の人を愛をもって助ける人
「管理者」 教会を霊的に治める人
「種々の異言を語る者」神秘的な言葉を語る人
特色 「教師」「補助者（助ける人）」「管理者」以外は初代教会だけの賜物
（３）エペソ４：１１ ５つの賜物
「使徒」 教会の土台を築く人
「預言者」新約時代の預言者のことで、折々に聖霊の働きを受けて神のみこころを語った。
「伝道者」 フィリポ（使徒行伝２１：８）やテモテのこと
「牧師」 信仰の群れを牧会する人
「教師」 「牧師かつ教師」牧師の教理を教える面が特に強調されている
「牧師また教師」牧師と区別されて群れに教理を専門的に教える
特色 最初の３つが初代教会だけの賜物。あとの２つがいつの時代にもある賜物
３．教会を建てていくために信徒の多種多様な豊かな賜物が積極的に用いられた。
例えば使徒行伝にたくさん出てくる
（１）４：３４～３６ 地所や家屋を惜しみなく売って献げる信徒の賜物
バルナバの賜物
（２）８：４ 迫害で散らされた信徒たちが賜物を用いて各地で伝道したのでキリスト教はかえって広がった
（３）９：３６～４３ ヨッパ教会の婦人信徒タビタの衣服作りの賜物
（４）１ １ ： １９～２１ 数名の信徒たちの伝道の賜物によって世界に宣教するアンテオケ教会が成立した
（５）１８：２～３ アクラとブリスキラの信徒夫婦の賜物の活用
パウロの伝道支援
結論 大会２０周年宣言 信徒の賜物活用による宣教と教会形成の宣言
東部中会４５周年宣言 「信徒の賜物をもって教会奉仕に参加します」
南浦和教会 教会の今後の前進と発展のため信徒の多種多様な豊かな賜
物が積極的に適材適所で相互関連的に活用されていくように。
解題
このレジメは、わたしが奉仕していた南浦和教会での、１日修養会の講演のレジメです。