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「岡山便り」第3号 2009年6月5日更新

「引退記念説教集を出しました」

  岡山に来て、約2ヶ月が過ぎました。こちらでの生活に少し慣れてきたかなという気がします。気候的には、これまでの首都圏と違うように感じています。例年そうなのか、それとも、今年は、例年と異なるのかは、わかりませんが、岡山は、日中は結構気温が高く暑くても、夜は気温が下がり、肌寒くなります。特に、明け方は、一層寒く感じます。この感じは、家内の郷里の長野県の佐久に似ている感じがします。山間部的な感じがします。朝起きると、高原で行われた夏の修養会の朝の感じに似ています。岡山は、名の通り、山々が近いので、このような気候なのかなとも思います。そこで、家内と、岡山の気候は、佐久に似ているねと話しています。寒暖の差が大きいので、気をつけないとかぜを引きそうです。でも、わたしも、家内も、元気にしています。わたしは、自分の健康と体力のペースで暮しています。家内は、孫の世話をしています。

 このたび、引退記念説教集を出版できてうれしく思っています。以前から考えていました。引退を記念して、これまで多くの方々と交流させていただき、お祈りしていただき、協力していただき、支えていただき、助けていただいたことへの心からの感謝として、説教集を作成して、配付させていただこうと考え、準備をしてきました。

 引退記念説教集の作成については、こんな恵みがありました。わたしは、引退したら、説教の膨大な原稿と神学の多くの原稿に手を入れて、著作にすることを考えていました。そして、できることなら出版社に依頼すればよいのですが、出版社に依頼すると、1冊の本を出すのに、自費買取部分があって、かなりの金額を自己負担しなければなりません。それは、経済的に不可能です。

 そこで、自分で各教会に設置されている印刷機(プリンター)を入手して、自分で印刷製本して作成出版できればと思いました。でも、各教会に設置されている印刷機(プリンター)を入手するといっても、個人で買うには、値が張りすぎます。それで、わたしは、中古品の印刷機でよいから、入手できないかなと考えていました。でも、中古品はすぐ壊れたり、修理が必要であったり、維持が難しいだろうと思いました。

 すると、あるとき、不思議な方法で、印刷機が手に入ったのです。しかも、未使用品の新品です。それは、車にたとえれば新古車です。車も、新しい型の車が出ると、それまでの車は、未使用車でも、型がひとつ古くなり、新車としての値段では売れなくなり、値が下がって新古車として扱われます。それと同じです。不思議な方法で、未使用の新しい印刷機が入手できました。性能は、前のものとほとんど変わりません。わたしと家内は、正直、率直に、これは、神の恵みだねと感謝し、喜びました。

 わたしは、19歳でクリスチャンになってから、65歳のこれまでの46年間の信仰生活において、これは神の恵みと率直に感じて、神に感謝することがたくさんありましたが、今回の印刷機(プリンター)の件も、正直、神の恵みと率直に感じ、神に感謝し、喜びました。

 また、幸いなことに、わたしの書斎には、印刷機を置くスペースもあります。岡山で家を借りるときもそうでした。わたしは、本がたくさんあるので、たくさんの本が置ける住居を借りなければなりませんでしたが、なかなか見つかりませんでした。すると、これまた、思いもよらない仕方で、本が置ける家が借りられることになりました。2階全体が床、フローリングになっていて、本が十分置け、とても重宝しています。これもまた、神の恵みだねと、家内と共に話し、神に感謝し、喜んでいます。必要なよいものを備えてくださる神を家内と共にほめたたえています。

 引退記念説教集の作成出版については、以前の説教集作成出版と同じく、ほとんど家内が作業しました。印刷用紙の選定、表紙、色、カット、デザイン、製本テープ綴じなど、そして、実際の印刷、折り方まで、家内がしました。わたしは、そばで見ていて、家内はよくそういうことができるなと感心します。わたしがしたのは、印刷したものを大型のホッチキスでとめることと発送することだけでした。家内が、以前、製本の講習会で勉強したことが全部役に立っています。

 多くの方々への感謝の仕方としては、わたしは岡山に来ましたので、岡山名物のきびだんごを送るのも、感謝の方法かなと思います。でも、キリストが、「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』/と書いてある。」(マタイによる福音書4章4節)と言われましたように、わたしは、38年5ヶ月間、人を根本から支えて生かす神の言葉を大切にして、講壇から全力で説教してきた牧師として、神の言葉の説教集を作成し、送らせていただいて、心からの感謝を表したいと思います。

 なお、わたしのホームページの「キリスト教全集」も、少しづつ内容を増やしていますが、優先で、ウェストミンスター信仰告白の解説を少しづつ執筆中です。今14章の「救拯的信仰について」を執筆しています。

 ベルクーワの神学も少しづつ紹介しています。また、ヤコブの手紙の説教も掲載し始めました。

 ホームページは、佐々木稔でも、佐々木稔、説教でも、佐々木稔、神学でも、佐々木稔、キリスト教全集で検索しても、キリスト教,神学というタイトルですぐに出ますので、楽しみに覧いただければと思います。


「岡山便り」 第4号は、7月4日に更新します。お楽しみに。

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