震災からの復興と原発事故の１日も早い収束を、続けてお祈りしています。
９月も終わり、１０月に入りました。今年の９月は、昨年の９月と比べると随分違います。昨年９月は、連日暑い日がまだまだ続いて大変だったのを思い出します。今年の９月は、暑さより、雨がよく降り、各地で水害が生じました。
　岡山市でも、ある地域に避難指示が出て、実際に人々が避難しました。岡山市では、このようなことはとても珍しいことと聞いています。わたしの家の近くの用水路も水かさが随分増しました。家内と、水は大丈夫だろうかと話し合っていましたが、道路に溢れ出ることはありませんでした。そのように、今年の９月は暑さより、雨でしたが、暑さに弱いわたしには、体的には楽でした。
　また、９月には、岡山のおいしいぶどうをたくさん食べました。いろいろな種類があります。品種改良で、甘くて、種がないぶどうがいろいろ作られています。そのひとつにマスカットオブアレキサンドリアという緑色で粒の大きいおいしいぶどうがありますが、このぶどうは、名前の通り、もともとはエジプトのアレクサンドリアが原産地で、岡山が日本ではじめて栽培に成功したぶどうだそうです。先日、はじめて知りました。わたしが最も好きなぶどうは、ニューピオーネというぶどうです。甘くて、種がない黒い粒の大きいぶどうです。人からいただいたので、家内とおいしいね、おしいねと言って食べましたが、わたしは食べ過ぎて、お腹を壊してしまいました。それ以来、ぶどうを食べるのは、セーブしています。同じものを食べて、わたしはお腹を壊しても、家内は壊しません。家内は、わたしと違って、胃腸が丈夫です。
　９月から１０月にかけて、うれしいことが二つありました。ひとつは、前号にも書きましたが、わたしの「ウェストミンスター信仰告白の解説」をいろいろな方々に寄贈することができたことです。これで、日本キリスト改革派教会の第３世代のひとつの責任を果たせた感じがしています。ウェストミンスター信仰基準を採用していることが、わたしたちの教派の特色ですが、そのウェストミンスター信仰基準に第３世代も熱心に真剣に取り組んだことのひとつの証しとなるでしょう。
　また、ウェストミンスター信仰基準を改革派神学研修所で、実際に、解説し、教え、講義してきたことのまとめができた感じがします。研修所で、教派の大切な憲法であるウェストミンスター信仰基準（告白）をこのように実際に解説し、教え、講義してきましたというひとつの証しになるでしょう。
　いずれにしても、限られた数ではありましたが、「ウェストミンスター信仰告白の解説」を出版でき、神学校図書館、研修所（東京、東北）をはじめ、ある方々に寄贈できて、本当にうれしいです。家内の母校である東京基督教大学（旧日本クリスチャンカレッジ）図書館、また、わたしの母校でもある慶応義塾大学図書館にも、キリスト教信仰の証しとして寄贈できてうれしかったです
　数が限られていて、寄贈させていただくことができなかった方々には、申し訳ないのですが、ホームページ上で読んでいただけたらと願っています。
　もうひとつのうれしいことは、ホームページの「佐々木稔　キリスト教全集　説教と神学」のベルクーワ先生の「教義学研究シリーズ」（全１４巻）の第６巻目の大著「罪」の紹介・解説が終わり、掲載できたことです。「罪」は、全１４巻のうちで、一番分厚い著作で、６９９頁、約７００頁もあり、章もたくさんあり、１７章もあります。これを１章づつ執筆・掲載することは、本当に大変でした。執筆すれども、少しも終らずという感じで続きました。でも、１０月初めに全部終ったときには、逆に、本当にうれしかったです。ついに終った！終った！という感じでした。心に大きな達成感と喜びが満ち溢れました。
　大著「罪」が終ったので、今度は、「信仰と義認」の紹介・解説に入りました。プロテスタント宗教改革の旗印となった大事な教理です。ベルクーワ先生が、どんなことを述べているのかと思い楽しみで、胸がわくわくします。
　一人でも多くの人が、わたしのホームページを見て、改革派信仰の理解、説教、教理教育、教会形成、伝道、神学、社会における証しにおいて、何か、少しでも益になればと願っています。神がそのように用いてくださるように祈りながら、執筆・掲載しています。

　　　　　　　　　　（次回　「岡山便り」は、１１月５日更新予定です。）

※　わたしのホームページ「佐々木稔　キリスト教全集　説教と神学」は、佐々木稔で検索すれば、最初のページの上位に出てきます。