　新しい年の1月も終わりましたが、わたしは、お正月早々、用水路に落ちて、右足の甲の左側側面を骨折してしまいました。1月１０日の夕方、わたしは自転車に乗って、スーパーに買い物に行きました。そして、帰りは、散歩のつもりで、自転車を押して帰ってきます。これは、いつも、わたしが、土曜日にしていることです。すると、わたしの行く手に、歩道に軽自動車が目一杯乗り上げ、運転手さんが、車の後ろのドアを開けて、荷物の整理のようなことをしていました。そこで、わたしは、歩道が通れないので、歩道の左側を行こうとしました。歩道の右側は、車道で車が往来しているので、通れません。そこで、歩道の左側を行こうとして、一歩踏み出した瞬間に、わたしは、自転車のハンドルを両手で握ったまま、用水路に落ちてしまいました。わたしは、歩道の左側に、当然、道があると思い込んでいました。ところが、歩道の左側には道がなく、そこで道は切れて、用水路だったのです。わたしは、暗くて、そこで道が切れて、用水路になっていることに気がつきませんでした。
　落ちた瞬間、わたしは、自分の身に何が起こったのかわかりませんでしたが、右の頬が自転車のハンドルに当たって痛かったのと、わたしの靴に水が入ってきて冷たく感じたとき、はじめて、自分が用水路に落ちたことを理解しました。水は少ししか流れていませんでしたが、冷たいので、早く用水路から、自転車を出し、自分も出なければと思いましたが、用水路は思いの他深くて、わたしの腰よりも高く、わたしは、自力で自転車を道に押し上げることができませんでした。すると、軽自動車の運転者さんがすぐに気がつき、自転車を引き上げ、また、わたしも引き上げてくれました。運転者さんは、「わたしが、歩道一杯に車を止めていたからいけなかった。これは、わたしのせいです」と何度も謝っていました。
　確かに、軽自動車が歩道に車を止めていなければ、このようなことは起こらなかったのですが、それとともに、歩道自体も狭いし、また、わたしが、注意さえいていれば、このようなことは起こらなかったので、運転手さんを責めるわけにはいかず、わたしは、自転車に乗って、急いで自宅に帰りました。そして、右足を見ると、甲がはれて青くなっていました。また、歩こうとしましたら右足に力が入らず、崩れるようにしゃがみ込んでしまいました。
そこで、家内の運転で大きな病院の夜間診療に行きました。ちょうど、担当医が整形外科の先生でした。さっそく左足と、頬をハンドルで打った顔のレントゲンを撮ってもらいました。その結果、頬も、左足も、骨折はなく、打撲傷ということで、ある意味、ほっとしました。左足をギブスで固定し、松葉杖を借りました。これで様子を見ましょうとのことでしたが、念のため、改めて、昼間に来て、CTを撮りましょうとのことでした。後日、CTを取りましたら、頬の方は異常がないが、左足に小さなひびが２個所あることがわかり、全治1か月から1ヶ月半と言われました。　
　それで、今は、左足をギブスで固定し、左足に力が加わらないように、松葉杖で歩いています。来週、また、病院へ行き、レントゲンを撮り、経過を見ることになっています。普段、すたすた何気なく歩いていますが、何気なく歩けるということは、本当にありがたいことだと実感しています。岡山に来て、２度目の骨折です。気をつけなければと思います。夕方の暗いとき、自転車で出かけるのは止めたいと思っています。
　でも、考えてみれば、このぐらいで済んでよかったと家内と話しました。落ちたとき、周囲の固いコンクリートに頭や顔を打ちつけていたら、これでは到底済まなかったでしょう。特に、わたしは、眼鏡をかけているので、それを思うとぞっとします。また、自転車と共に落ちたとき、自転車ごと一回転して、背中から落ちたら、大ごとになっていたかもしれません。ハンドルを握ったままの姿勢で落ちたので、ワンクッション入ったのでしょう。
年を取ってくると、健康の大切さを痛感すると言いますが、本当に、そう思います。健康で、自分で、自由に動けることは、何とありがたいことかと思います。これを機会に、今年は、いろいろなことに注意して歩みたいと思っています。早く、ギブスと松葉杖がとれて、自由に歩きたいと、神に祈りつつ思う日々です。
　こうして、お正月早々、不運なことがありました。でも、喜びもたくさんあります。まず、聖書を読む喜びです。注解付き新改訳聖書を読んでいて、注からいろいろなことを日々教えられ、喜んでいます。また、わたしは、毎週、１回は、ラテン語聖書、フランス語聖書、オランダ語聖書、ドイツ語聖書、アフリカーンス聖書を読むようにしていますが、特に、ラテン語聖書は、知らない単語を辞書で調べながら読んでいて楽しいです。ラテン語で「綱要」を書いたカルヴァンをはじめ、ラテン語を使って神学書を書いた人々との近さを感じて、喜んでいます。その他にも、いろいろな喜びがあります。多くの喜びを与えてくださる神に感謝をしながら、今年も、日々歩んでいきたいと思います。

追記
　２月９日に病院に行き、レントゲンの結果、骨が完全についていることが、確認されたので、ギブスの固定と松葉杖がとれ、自由に歩けるようになりました。うれしい、本当にうれしいです。神さまに感謝しています。

　　　　　　　　　（次回「岡山便り」は、３月５日更新予定）