２月も終わり、３月に入りました。３月の声を聞くと、寒い冬も終わり、暖かい春が来るということを思います。でも、考えてみますと、この冬は短かったと感じています。どうしてかと思いますが、岡山では、もちろん、冬は寒いですが、でもこの冬は寒い北風がビュービユー吹きまくるような日は、岡山では少なかったように思います。また、朝晩は寒くとも日中は結構日が差して暖かい日もあったりしたからだと思います。いずれにしましても、寒がりのわたしには、この冬は短く感じました。そして、今は梅の花も咲き始めました。そして、少しすれば、今度は桃の花が咲き、そして、桜が咲いて文字通りの春になるでしょう。

　家内が召されてから、変わったことがいろいろありますが、そのひとつは出不精になったことです。家内がいたときには、よく２人であちこちに出かけました。買い物にも、グルメにも、小旅行にも行きました。また、夏には必ず２泊３日で旅行に行くのが楽しみでした。しかし、家内が召されてからは、景色を見てきれいだねとか、グルメをしておいしいねとか話し合って共感する人がいなくなったので、一人で行くことがなくなりました。

　しばらくぶりでアルバムを見ました。すると、家内の写真がいろいろ出てきて懐かしく見入りました。わたしが見た覚えがない写真もありました。それは、家内のクリスチャン・カレッジ時代の写真で、若くて清楚な感じの笑顔の素敵な写真で、わたしはとても気に入りましたので、わたしのダイニング・キッチンのテーブルに飾り、テーブルに座るときにいつも見ています。また、家内のクリスチャン・カレッジの卒業式の写真も出てきました。欧米式の卒業式なので、モルタルボードと言われる黒色の四角い帽子をかぶり、黒いガウンを着て笑顔で映っています。４年間、アルバイトをしながら学費や寮費をまかない、勉強をして、卒業式を迎えた家内の心は、支えてくださった恵み深い神と人への感謝で一杯であったことでしょう。この写真もダイニング・キッチンのテーブルに飾りました。また、わたしが教会の人の結婚式の司式をした後、わたしと家内の２人が映っている写真も２枚出てきました。そのうちの１枚は、家内が和服姿で映っています。家内の多くの写真がありますが、家内が和服姿で映っているのはこれ１枚だけです。こても、ダイニング・キッチンのテーブルに飾りました。最後のもう１枚は、家内のお葬式の遺影に使った写真です。この写真は、もともとはわたしと家内の２人が映っていたものですが、半分に切って、家内だけのものにして遺影としましたが、２人で映っているもともとの写真は我が家の３部屋のどの部屋にも飾ってあります。こうして、今ダイニング・キッチンのテーブルに家内の５舞の写真が飾ってあり、テーブルに座るたびに見ています。見るたびに一緒に５０年間、繰り返しができない１回かぎりの大切な人生を共に歩むことができたことは、神の大きな恵みとして感謝しています。

　ホームページ関係では、目下、「教会歴説教集」の出版準備をゆっくりしています。また、「H・バーフィンク：創造と摂理−オランダ語原書による紹介と解説−」も少しづつ進んでいますが、わたしとって非常に興味深く、多くのことを教えられ、啓蒙され、執筆するたびに心が喜びにあふれ、最も聖書的な改革派信仰の豊かさを確信しています。改革派の牧師で本当によかったと思います。一人でも多くの人に読んでもらえるように願って執筆しています。

　　（次回「岡山便り」は４月５日更新予定）