わたしは、「H.バーフィンク：改革派教義学第３巻：キリストの人格とみわざーオランダ語原書による全訳と解説―」の原稿執筆が終了し、誤字・脱字・文章の整えをしていますが、それと並行して、次の著作「H.バーフィンク：改革派教義学第３巻：聖霊のみわざとしての救いの秩序―オランダ語原書による全訳と解説―」の原稿執筆をしていました。これはオランダ語原書で１２２頁ありますが、１１０頁の翻訳が終わり、あと１０頁翻訳すれば、翻訳全体が終わり、各節の解説の執筆に移れると思い、喜び、楽しみにしていました。ところが、わたしのパソコン操作ミスで、約７０頁分を削除してしまいました。しかも、そのとき、削除してしまったことに全然気づきませんでした。

　次の日、残りの１０頁の翻訳をしようとしたときに、これまでに訳し終わっていた原稿の約７０頁分を削除してしまったことに初めて気がつきました。「うわー、これは大変だ！」、「もう一度、訳し直すのは大変だぞー！」と思いました。でも後の祭りで消したものを元に戻すことはできません。でも、しかし、だからと言って、「もうバーフィンクの教義学の翻訳は止めよう」とか「もう神学書の執筆は止めよう」という気はまったく起こりませんでした。「こういうこともあるだろう」というような気持で、「また訳し直そう」と思い、その日からもう一度、訳し直しを始め、現在に至っています。焦らず、ゆっくり行っています。

　そして、訳し直しが始まってから気がついたことがあります。それは、最初に訳したとき、意味がよくわからなかったところの意味がよくわかるようになりましたので、訳し直しもマイナスばかりではないなと思いました。人生には思っても見ないことがいろいろあるものですね。

　ところで、現在、「H.バーフィンク：改革派教義学第３巻：キリストの人格とみわざーオランダ語原書による全訳と解説―」の原稿執筆が終了し、誤字・脱字・文章の整えをしていますが、終わり次第、年内に自費出版したいと思います。近代の改革派神学における最高のキリスト論になると思います。

　さらに、それと並行して、「H.バーフィンク：改革派教義学第３巻：聖霊のみわざとしての救いの秩序―オランダ語原書による全訳と解説―」の原稿執筆もゆっくりしています。恵みの契約の注保者キリストが十字架の死と復活によって獲得してくださった救いをはじめとするあらゆる祝福が、今、聖霊の適用のみわざによってすべて十分にわたしたちのものとされていることの確信が強くされ、喜んで信仰生活が送れます。こちらの出版は来年になります。続けて、バーフィンクの改革派教義学の全訳と解説を続けていきたいと思います。

　　　　　　　　　　　　（次回「岡山便り」は１１月５日更新予定）